浄土宗
紫雲山

迎接院ブログ

命を繋ぐ芋代官祭
寺子屋サロン
 
地元、夜見町一区自治会主催の、「芋代官祭」でした。自治会の皆さまはじめ、たくさんの方がこのお祭りを大切になさっていることに感動致します。
 
 
 
 
 
 
江戸時代中期に石見銀山大森代官であった井戸平左衛門正明公の、遺徳を偲ぶお祭りです。迎接院の境内には、「芋代官さま」と慕われた、井戸さまの遺徳を偲ぶ「芋代官碑(芋塚さん)」が祀られております。度重なる飢饉(享保の飢饉)により多くの人が命を落とし、疲弊していた当時の民衆の命を、薩摩芋の導入や助け合いの奨励、自身の責任で幕府の米倉を解放してまで、命をかけて救ったのが井戸さまです。地元のかもめ幼稚園さんが二十年前に「いもだいかんさのうた」を作られて、歌い継いでいらっしゃいます。今年のお祭りにも参加されて、元気に歌ってくださいました。「よみにすんでるひとたちは いまでもかんしゃをわすれない」と締めくくるこのお歌。井戸さまが救ってくださった命が、一生けん命歌ってくれるこの子どもたちの命に繋がっていると思うと、胸がいっぱいになりました。地元「上谷太鼓」も演奏されて、お兄さんお姉さんも大活躍。寺子屋サロンの踊りも披露され、今を生きる私たちの命のありがたさを、改めて感じるお祭りでございました。自治会の皆さまの「続ける努力」あってのことでごさいます。ありがとうございました。

カテゴリー

アーカイブ