煎茶サロンでした。
楽しみにお出かけくださるみなさんと、ありがたい「ともいき」のひとときです。
朝から着物でお出かけの方が多く、胸が熱くなりました。「帯はお願いします〜!」と、仕上げはお寺でチームワークもバッチリです。
お菓子は菓子はなさんの「山茶花」でした。練り切りがとろけるような柔らかさで、美味しかったです。
時はいま ところあしもと そのことに うちこむいのち とはの御命 辨匡
今日のお床は、椎尾弁(辨)匡上人のお軸でした。
「大切なのは今、ここ。自分の足元を省みて、何ごとに対しても一生懸命打ち込もう。それが永遠の命につながるのです」
このお歌には、次の大きな本意が込められております。
浄土宗の宗祖法然上人の御法語にございます次の一節を受け、椎尾上人がお念仏の教えをお歌にされたものでございましょう。
「受けがたき人身をうけて、あいがたき本願にあいて、おこしがたき道心(どうしん)を発(おこ)して、離れがたき輪廻の里をはなれて、生まれがたき浄土に往生せん事悦びの中のよろこびなり。」
今正に、生まれ難き人として生を受けた私たちなのでございます。仏様の教えにあうことの叶った私たちなのでございます。「時は今」なのです。「打ち込むのはお念仏ですよ。称えるのは今ですよ。それが受け難き人の身を受けさせていただいた私たちにかけられた阿弥陀様の願いなのですよ。阿弥陀様の極楽浄土に、往きて生まれさせていただくのです」と。
そして今、こうしてご一緒させていただける皆さんとのともいきのひとときが、この上なく幸せなのでございます。