詠唱&写経サロンでした。
「月かげの御詠歌」「光明摂取和讃」「弥陀本願の御詠歌」を、お唱え致しました。また、今日の写経は、皆様「一枚起請文」に取り組まれました。
1月25日は宗祖法然上人の御命日でした。ご往生される二日前の、建暦2年正月23日に書き遺された起請文が、「一枚起請文」です。法然上人の御遺訓を、あらためて噛みしめる日となりました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
南無阿弥陀佛
一枚起請文
もろこし我が朝に、もろもろの智者達の沙汰し申さるる、観念の念にもあらず。 また学問をして念の心を悟りて、申す念仏にもあらず。ただ往生極楽のためには、 南無阿弥陀仏と申して疑いなく、往生するぞと思いとりて申す外には別の子細候わず。 ただし三心四修と申すことの候は、皆決定して南無阿弥陀仏にて、 往生するぞと思う内にこもり候なり。この外に奥ふかき事を存ぜば、ニ尊のあわれみにはずれ本願にもれ候うべし。念仏を信ぜん人は、 たとい一代の法をよくよく学すとも、一文不知の愚鈍の身になして、 尼入道の無知のともがらに同じうして、智者のふるまいをせずして、ただ一向に念仏すべし。 証の為に両手印をもってす浄土宗の安心起行この一紙に至極せり。 源空が所存、この外に全く別義を存ぜず。滅後の邪義をふせがんがために所存を記し畢んぬ。 建暦二年正月二十三日 大師在御判
次回は、2月12日(月・振休)9時半より。