本日は、浄土宗鳥取教区伯耆組のおてつぎ運動推進大会・檀信徒研修会でした。コロナ禍での開催ということで、本年は寺院ではなく市の文化ホールを会場に致しました。総本山知恩院おてつぎ運動本部課長九鬼昌司上人の御法話を拝聴致しました。また、米子市在住6代目桂文吾師匠の講演と落語も楽しみました。
本年は迎接院が担当致しましたので、ご参加の当山役員さん方には準備から片付けまで大変お世話になりました。伯耆組檀信徒会会長様、副会長様、伯耆組組長上人はじめご参加の会員及びお上人方、ありがとうございました。厚く御礼申し上げます。南無阿弥陀佛
住職が開会行事の中でご挨拶申し上げましたので、こちらでも紹介します。
<住職挨拶>
令和3年、鳥取教区伯耆組檀信徒研修会、並びにおてつぎ運動推進大会に参加いただきましてありがとうございます。
研修会担当寺院の住職として御挨拶申し上げます。
当山迎接院のお檀家のMさんの話を致します。
Mさんは、病気の後遺症で車イス中心の生活をしておられました。
ところが一念発起し、リハビリを始められました。外へ出て、歩くようにもなられたのです。
ご自宅からお寺まで往復500㍍、麻痺のある身体で、毎日懸命に歩かれました。
私もその姿を時折拝見して、よく頑張られて凄いなあと思っておりました。
一昨年(令和元年)の秋、Mさんの奥様が寺に来られ相談を受けました。
「おとうさんもリハビリを頑張って、随分歩けるようになりました。
自分で歩いて、私と一緒に知恩院へお参りしたいと言ってます。
実現させたいと思うのですが、大丈夫でしょうか?」
寺の和尚としては、こんな嬉しい申し出はありません。
さっそく知恩院や和順会館に問い合わせを行いました。
その時、知恩院の窓口になって下さったのが、今日お見えの九鬼上人です。
事情をお伝えすると、
「大丈夫です!まかせてください。
知恩院には若い者もたくさんおります。
全力でバックアップしますので、ぜひ知恩院へお参りください」と仰いました。
その言葉に安心して、Mさんは2泊3日の旅に出られました。
そして旅行を終えられると、ご夫婦揃ってお寺に報告に来られました。
「知恩院も和順会館もとてもよくしてもらいました。
来年、御影堂が奇麗になるそうなので、またお参りしたいです」
総本山の方は、「ようこそお参りくださいました」の対応をしてくださいます。地方から参拝する我々は本当に心強いです。
九鬼上人は昨年に続いて、この会にお越しくださいました。
知恩院のご門主猊下の「お名代」という立場でのご法話、本日もどうぞよろしくお願い致します。
もうおひとりの講師は、「桂 文吾」師匠です。
資料の4頁に略歴を載せております。
うちのお寺に毎年3~4回お越しいただき、落語会を開いております。
春休みの落語会には、師匠が児童文化センターで指導しておられる落語教室に通う「わらべ家」の子ども達も落語をしてくれ大好評です。
「桂 小文吾」師匠としてお馴染みでしたが、この度芸歴70周年を機に大きな名前を襲名なされました。
落語の祖「安楽庵策伝」が僧侶だったこともあり、お寺と落語はとても親和性があります。
米子在住でご活躍の師匠です。皆様のお寺でもぜひ文吾師匠に縁をつないでいただけたらと思い、この度の講師をお願い致しました。
私が尊敬するお二方にご参加いただいた、本日の研修会が実りあるものになることを祈念して、ご挨拶と致します。同称十念